CDを売ればいくら儲かる?
昔、ゲーム会社で勤務したことがあり、とっぷり24時間ゲーム三昧地獄に陥ったことがある。それ以来、僕はゲームを全くやらなくなった。今はしばらくゲーム画面をみるだけで酔ってしまい吐き気がするほどであります。
趣味は人生を豊かにしてくれるスパイスのようなものでありますが、僕の場合、いくら美味しくてもそれを主食にしてしまったら体を壊してしまったケースであります。音楽活動は長く付き合うために趣味に留めて置こうと誓ったはずだけど、好きなものはのめりこむと色々考えてしまうのが本質で、場合によっては本職よりも進んでお金と時間を投資したりもしていたりしますけどね。
で、今回も、僕の大の関心事のひとつである、音楽活動で食っていくことってどういうことよ~シリーズの記事を書こうと思っている。
歌手のようなミュージシャンでなくとも、音楽関連の仕事はやまほどありますが、ミュージシャンとしての歌手という職業の人がCDを出すといくら稼げるのか、しかも、大物ミュージシャンではなく、仮に僕のような素人ミュージシャンがメージャーデビューを果たし、初めて全国発売のCD出しました~いえぃ~的な場合を前提で考えてみました。
まず、僕の前の記事で、プロとしての音楽活動って、音楽そのものより大変なのがファンを確保したり、自分自身をブランディングしたり、マーケティングそのものが一番しんどいかも知れないという記事を書きました。
しかし、(真ともで良い)メージャーレベルに所属してしまえば、マネジャーが付き、マーケティングのプロによる徹底した管理下で、組織的なサポートを受けることができるかもしれません。そうすることでアーティストはより多くの時間を作品作りだけに専念することができ、大好きな音楽に没頭できる、ことは大きなメリットに違いありません。
しかし、それは決して無料ではありません。
レベルや事務所は、あの手、この手を使い、あなたに投資したお金を回収せねば、商売が成り立たないことは子供でも容易に推測できることです。
メージャーレベルでCDを発売した場合のアーティストの取り分について調査してみました。
(※自主制作やインディーズ制作はこの限りではない)
下手な絵ですみませんが、CD1枚を販売してアーティストがもらえる取り分って、
なんと、販売金額の1%しかありません!
仮に1枚1000円で売った場合、10円もらえます。
やっとの思いでメージャーデビューを果たし、全国CD発売にまで漕ぎ付け、1万枚/月の売り上げで順調に売り上げを伸ばしても、
1000円x1万枚x1%=月10万円
高校生のアルバイトじゃありませんし、月10万では生活ができません。結局メージャーデビューをしても、生活のためにアルバイトや副業をせねばならない状態にならざる得ないかもしれません。せっかく、大きなメージャーレベル事務所のバックボーンを得て、音楽活動にだけ集中できるようになったのに、アルバイトで時間を費やしたら本末転倒ですよね。
しかも、月に1万枚が売れるアーティストって、CDが売れなくなったこの時代にいかに大変なことなのかというと、オリコンチャート(https://www.oricon.co.jp/rank/)の週刊アルバムランキング上位をみると、発売して1か月ほどの宇多田ヒカルさんの「初恋」が、今週1週間の推定売上枚数が6,315枚で、7位です。つまり、1か月で2~3万程度でありますから、もし、あなたが1か月でコンスタントに1万枚の売り上げを出すCDを出せたなら、大成功!なくらいです。
もちろん、あなた自身が楽曲の作曲、作詞もすべて担当していたのなら、著作権使用料とかであなたの取り分がいくらか増えるのでしょうが、あなたがソローではなくてバンドやユニットとして活動をしているのであれば、そのわずかな収入をさらにメンバー同士で分けなければなりません。つまり、3人揃ったら3倍は稼がないと、、、厳しい~。
結局、レベル会社に所属されても、業界のトップ100人に入り込む(以下の記事、10分の1の法則)までは、足りない生活費は自分でなんとかせねばならないかもしれませんね。
記事作成:2018.8.25
記事更新:2018.8.25
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